トマトの作りのツボ
植える時期
5月~6月中旬
用意するもの
- プランター
- トマトの苗(プランター容量により株数は異なる。1株に対し土20リットルが目安)
- 支柱(株の数ぶん)
- 野菜用の土(腐葉土の入っているもの)
- 肥料(オーガニックなもの)
手順
- プランターに土を入れ、(敷石は不要です)支柱を取り付けます。 苗を植える穴をあけます。
- トマトの苗は苗カップ部分を水に浸し、プランターにあけた穴に植えます。 この時トマトの根を土の重みで傷めないよう、苗カップを逆さにして苗を手で受け取り、苗カップを取り外します。穴に植えたら、手のひら全体で柔らかく上から押えてプランターの土となじませます。指先で力を込めて押さえると根を傷めてしまいます。 水は十分足りているので植えた後に水は与えません。
- 一週間後に苗が成長して新しい葉が5枚以上増えていたら水をあげ始めます。 この時期は1株に対しコップ1杯の水で十分です。
- 本茎に生えたわき芽はすべて取り除きます(「芽かき」といいます)。一週間ごとに成長した先端を支柱に固定します。
- 初めて咲いた花には植物ホルモン剤「トマトトーン」(緑化隊のオススメです)を振りかけて、受粉した状態にします。
- 花が咲き始めたら毎日水を与えます。1株に1リットルが目安です。
毎日決まった時間(朝でも夜でも)に同じ量の水を与えることが大切です。 - 一週間に一度ごく少量のオーガニックな肥料を与えます。窒素分の多い化学肥料はおすすめしません。
根回りを良くさせるため、なるべく根から遠い場所に与えます。 - 最初に出来た実は収穫せずに成ったままにします。最初の実は味もよくありません。
- 花がたくさん(5~10ほど)咲くようになったら、元気のいい花を3つほど残し、あとの花は摘み取ります。実の数を少なくすることで、実に栄養分を集中させます。
- 実は完熟と同時に(早めに)収穫しましょう。完熟したまま放置すると固くなり味が落ちてしまいます。
支柱は絶対不可欠!
屋上菜園やプランター菜園で細くて弱い支柱で野菜を支えている光景を見かけます。風で揺らいでしまうような支柱では、野菜が不安を覚えて根と茎に栄養を集中させてしまい、肝心な実が栄養不足になってしまいます。おいしい野菜を作りたいなら頑丈な支柱を用意してあげましょう。支柱がしっかりしていると野菜が安心して大きな実を作ろうとしてくれます。プラスチックより竹、竹よりは鉄です。がっちりヤグラを組んで野菜を安心させてください。緑化隊長はプランターの外側に支柱をロープでくくりつけ、苗の最上部を針金で牽引しています。紐、ロープ、針金、ばね、溶接など考えられることはすべてやってみましょう。
植物ホルモン剤ってなに?
緑化隊長は『トマトトーン』という植物ホルモン剤スプレーで最初の花を実にしています。この植物ホルモン剤は植物が受粉していない状態でも受粉したかのように思わせ、実を成長させる働きをします。なかなか実ができない方は参考にしてください。
最初の花は実らせよう!
野菜は最初の実をみのらせるために大変な労力を費やしています。その結果、硬くてみずみずしさもなく、食べてもおいしくない実が出来て、野菜作りを始めたばかりの人をガッカリさせることが多いのではないでしょうか。
しかし、この最初に出来る実は野菜作りではとても重要です。 最初に出来た実は収穫せずに成ったままにしておきます。こうすると花から実を作り、葉や茎だけではなく実にも栄養を送るという、株自体の体質を作ることができます。3つ、5つと実ができることにより、さらにスムーズに実が育つようになります。